ディアトロフ峠事件

こんばんは。

これからやっと本格的に寒くなるそうですね。

体調にはお気をつけください。

 

 

さて、今回はロシアで実際に起こった『ディアトロフ峠事件』についてです。

 

 

先日、テレビをつけたらこの事件について放送していました。

 

 

約60年程前のお話ですが非常に興味深く久しぶりにテレビを集中して見ました。

 

 

この事件、今の世では検索すると簡単にどのような事件かは出てくるのでここでは簡単に説明します。

 

 

雪山の中を山頂を目指して登山していた若者十人。

この内一人だけは途中で離脱します。

足や腰が痛くなったとのこと。

 

 

この若者たち全員が登山のプロフェッショナルだったみたいです。

変わりやすい山の天候もしっかりと予測し、計画も立て、順調に山頂へ進んでいきました。

 

 

このプロフェッショナル全員(九人)が数日後亡くなると言う事件が起きます。

 

 

これが『ディアトロフ峠事件』と呼ばれるものです。

 

 

何故これが今もなお注目を浴びるかと言うと、その亡くなり方にあります。

 

 

なんとこの登山のプロフェッショナルたちにも関わらず、全員が靴を履かずに、さらに途中で上着を脱ぎ、三地点のバラバラのとこで亡くなっていたのです。

 

 

皮膚は黒ずみ、髪は白くなり、一人の方は舌が無い状態でした。

 

 

九人のうち六人が凍死。

三人が体をひどく損傷する出血死みたいです。

 

 

テントは内側から破られていたみたいです。

 

 

この亡くなり方に疑問を持った捜査本部の長はあらゆる説を調べようと奮闘しますがある日突然捜査を打ち切りにします。

 

 

『未知の力による不自然死』のようなニュアンスを世に公表してその事件の捜査を終わらせてしまいました。

 

 

後にこれは当時のソ連の圧力があったと言うのです。

 

 

と言うのも、亡くなった若者たちの衣服から通常の二倍ほどの放射線が検出されたのです。

近くに核実験施設があったこともあり、核実験の失敗によるパニック説を考えたのです。

 

 

核ミサイルが若者たちのテントの近くで爆発。

その光で視力を奪われ、混乱し、そのままの姿で外へ駆け出したと。

 

 

それなら皮膚が黒ずんだことや白髪になったことが説明つくと。

 

 

しかしそれを隠そうと思ったソ連がその説が表に出る前に闇に葬り去ったらしいのです。

 

 

(しかしその後に、仮に核実験の失敗によるものなら通常の数十倍は放射線を浴びると専門家に言われこの説はないことがわかります。)

 

 

これでこの事件は永遠に闇の中かと思われましたが、最近になってアメリカのジャーナリストがこの事件に挑みます。

 

 

まずは今まででてきた説、新たにでてきた説全てを細かく再現したのです。

 

 

凶暴な動物に襲われてテントから急いで逃げた説。

そこに住んでいた先住民族に襲われて逃げた説。

核実験失敗説。

UFO説。

雪崩説。

などなど。

 

 

この説を全て徹底的に調べたときに一つの結論にたどり着いたと言うのです。

 

 

それは、

 

 

『全てあり得ない』

 

 

と言うものでした。

 

 

何を調べようがどこかで必ず矛盾が生じました。 

 

 

凶暴な動物や先住民族に襲われたと言う説はテントの中が一向に荒らされないので無し。

 

 

核実験失敗による説は先ほど記述した通りです。

 

 

UFO説はこの周辺では不思議な光の球の目撃情報が多く当初は有力な説だったみたいですがこれも無し。

(この説の否定が曖昧なので私はまだ確率があるのではないかと思います。)

 

 

最後に雪崩説です。

これはメンバーがテントを張ったところが風避けのための小さな丘のすぐそばだったからです。

しかし雪崩が起きるであろう高さには到底届かない大きさの丘なのでこれも無しと。

 

 

こうして全ての説が否定されまた闇に戻るのかと思いきや、気象学の専門家がある説を立てます。

 

 

それが『ヘアピン渦説』です。

 

 

私も初めて聞きましたし、恐らく知ってる人はごくわずかなんじゃないかと思います。

実際に世界でも滅多に起こらない、もしくは起こったとしても記録に残らないことが多いみたいです。

 

 

このヘアピン渦と言うのは強い風が丸い障害物(ここで言う風避けの丘)に当たると竜巻が発生するものです。

 

 

私も詳しくはよくわからないので詳しくはネットで調べてもらえるとありがたいです。

 

 

この発生した竜巻がテントの両側を数分毎に通過。

そのときの音は凄まじく、まるで頭の上を旅客機が飛ぶような音だとか。

 

 

さらにそれは超低周波音も伴うと。

これは人体に有害で、不安を煽ったり、パニックに陥りやすくするものです。

 

 

こんな状況の中、若者たちはパニックになり慌てて外に逃げ、テントに帰れなくなった者、崖から転落した者が出たのでしょう。

 

 

現代だからこそわかったこのヘアピン渦。

当初ならいかに山のプロフェッショナルでもひどく恐怖に覆われたことでしょう。

 

 

舌が無くなったのは顔が水に浸かっていて微生物に分解されたと。

 

 

体が黒ずみ、髪が白になったのはずっと直射日光を浴びてるから。

 

 

上着を脱いだのは矛盾脱衣と言う行動があるみたいです。

簡単に言うとこれは極寒の中にいると暑いと錯覚する現象らしいです。

 

 

こうしてこの『ヘアピン渦説』が一番の有力な説として現在では受け入れられています。

 

 

しかし、とは言ってもまだまだ疑問は残ります。

 

 

これほどの竜巻で足跡が消えなかったのか?

捜索隊はテントから続く足跡を見ています。

 

 

説が出る度に矛盾が生じるこの事件。

 

 

アメリカのジャーナリストも自信があるわけではないが現時点でもっとも可能性が低くないと言う理由でこの説を推しているのでしょう。

 

 

他にもまだまだ説が出てくるでしょう。

 

 

その度に矛盾点があり、また振り出しへ。

 

 

いつの日か私たちにも真相がわかる日が来るのでしょうか。

 

 

それとも、どのような目に遭って、どのように亡くなったのか。

これは九人だけにしかわからないのでしょうか。